2022年2月24日、ロシアがウクライナに侵入しもう2年近くなる。ロシアが甘く見てすぐにウクライナを占領できると読んだが、欧米の支援を得てウクライナも反撃し戦争は硬直した。両者とも死傷多数を出し、互いに疲れ果てた。しかし今更、引くにも引けず困窮状態に至っている。そのうちイスラエルとガザ地区にまた戦争が始まった。中東戦争の再燃である。イスラム教徒、ユダヤ教徒、キリスト教徒など異教徒同士で互いに争い、1940年台から70年以上続いている。さらに2000年以上も前、「異教徒が襲ってくる」ので、人々は地下にもぐりこみ地下国家を作った(カッパドキア)。私は40年以上前、カッパドキアに行ってみた。今は観光の名所になっている、しかし昔、異教徒が攻めてくる危険性は常にあり、人々は地下に潜った。
私は50年以上も前、カナダ・アメリカに留学したが、国によって人の性格が随分違うという事に気が付いた。日本人はあまりイエスやノーをはっきり言わないが、米国人はイエスやノーがはっきりしている。自分が正しいと思ったら、それを大げさに表現する。一方日本人は遠慮がちに話をする。国によって性格が変わるので、いざこざや誤解も起こる。
昔は日本でも、近くの部族同志の喧嘩があり、勝ったものが勢力をひろげ、地方に豪族が生まれた。上杉謙信と武田信玄の争いはこの例である。上杉謙信は、戦いに負け、会津を通って、米沢に封入された。米沢の上杉御廟には謙信をはじとし、歴代の殿様の廟所が並んである。謙信公はえらい殿様だったが、藩の経済は苦しかった、それを救ったのが第9代の藩主、上杉鷹山である。彼は質素倹約を励行し、自ら率先して絹織物をやめ、木綿を着て贅沢をやめた。実は私は米沢で生まれ育った。彼の言った教訓がある。「為せば成る、なさねばならぬ何事も、ならぬは人のなさぬなりけり」で、これを翻訳すれば、「一生懸命やれば、何事もできるようになる、できないというのは、やらないからだ」という意味だ。私は幼少時期からこの話は何回も聞かされて育った。そして私は今、「継続は力なり」、という言葉におきかえ、それを私のテーマにしている。なおこの上杉鷹山の言葉は、アメリのケネデイ大統領の知るところになり、一躍、有名になった。
ロシア・ウクライナ戦争、イスラエルとガザの戦争が騒いでいるうちに飛行機事故がおきた。羽田空港で、日本航空516便が、着陸した直後に海上保安庁の航空機と衝突し、炎上した。着陸した乗客乗員379人全員が機体の外に避難するまで18分で、奇跡の脱出劇だった。これは添乗員のとっさの判断で、安全な避難窓口を選んだのが素晴らしい判断だった、乗員乗客が全員、無事だったのは過去になかった出来事だった。神は見捨てなかった。またもう一つ、こんな時、突然、能登半島で地震が起きた。道路が分断し地域が孤立し、死亡者多数。避難できない人は、水も電気もないところで、死に直面している。自然はなんと無慈悲なんだろうか。大きな余震は今日も続いている。神よ、もういじわるはやめてほしい。
「成人期てんかんの特色」/大沼 悌一
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